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カルジェリスト紹介

【カルジェリストインタビューVol.17】田賀美鈴さん~サロンワークを通じて

卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストを取材するこのコーナー。 カルジェルと非常に長い付き合いのある田賀美鈴先生のご登場です。 「爪飾工房」のサロンワークを通じて若いネイリストへのメッセージを伺いました。 8年の進化 サロンスクールメニュー ——8年で特に変わった、進化したとご自身が思われているところは? ラインのクオリティと、スピードですね。 私のサロンには、常連の方と新規の方で半分ずつぐらいいらっしゃいます。 新規の方も年に何名かお越しいただいているのですが、その半分以上はネイルサロンのオーナーさんやネイリストさんです。 皆さんはレッスンとしてお越しいただくことが多いのですが、お聞きすると、「時短のコツ」、つまりどれだけの速さで施術をこなしているかを知りたいというのが目的のようです。 これは、ハンドペイントアートがパッと見ただけだと、すごく時間がかかると思われているからだと思います。 一方で、私自身は時間がかかるのが大嫌い。 2時間以上はお客様もお手洗いに行きたくなるし、なによりお客様の時間がもったい。 1回のセッションは、長くかかっても2時間~2時間半が限度と考えています。 そうなると、 アートのバリエーションを増やす スピードを上げる これを同時にやっていくしかないと思っています。 ——実際にネイリスト向けには、どういったコースを提供しているのですか? ネイリスト向けには、ネイルアートレッスンを用意しています。 「ネイルアートレッスン on ハンド」と「ネイルアートレッスン on チップ」の2種類です。 チップのほうは、決められた時間でサンプルから選んでもらったネイルアートを私がネイルチップに描いて、完成したチップを持ち帰っていただくものになります。 これは、短時間でたくさんアートの種類を見ることができます。 もう一つがハンドです。 来ていただいた方の爪10本に、お手入れ、ジェル塗り、サンプルから選んでいただいたネイルアートを施術するレッスンになります。 そこでは、実際にどういう風に手を支えているのか、どのタイミングで何をするのかとか、事細かに見られるので好評です。 5:1くらいで、「ネイルアートレッスンonハンド」を選ばれる方が多いですね。 いま日本全国をレッスンしながらまわっているんですけど、それも「ネイルアートレッスン on ハンド」を全国のネイリストの方、ネイルにご興味のある方に体験してもらうことを目的にしています。 ——ネイリストさんがいらっしゃると、どういう質問が多いですか? 施術中に質問してもらう形式でお答えしています。 一番勉強になったと言われるのは、施術の時間配分です。 何分でお手入れが終わって、何分でクリアジェルが終わって、アートのときにああいうこともしてこういうこともして、という部分ですね。 具体的には、「爪のお手入れに思ったより時間をかけていたのが興味深い」等の感想をいただきます。 そのあとクリアを塗ったら、「お手入れがしっかりしてるから、こんなにつるつるに塗れるんですね」、「所作がのんびりして見えるのは筆数が少ないせい」、「セルフレベリングさせるとこんなにツルっとするのか」等、施術を見ることで自分が持っていた疑問の答えを見つけていただくことも多いです。 私のアートは細かく描きこむタイプなんですが、そのためにはある程度のスピードも必要です。 それを実行するためにはまず爪のお手入れから。それに気づいていただけたら嬉しいです。 「キレイなアート」=「しっかりお手入れをすること」に直結していると、実際にみてもらえると実感してもらえると思います。 あと、共通してよく言っていただくのは、筆に迷いがないということですね。 「ここから描く」と最初の一筆がなかなか決められないものなんですけど、同じモチーフを何度も描いていると、スラスラ描けるようになる。迷わなくなるんですね。 これはひたすら経験です。ネイルアートに限ったことではないですけれど。 なので、お手入れをキチンと行い、土台を丁寧につくること、経験を積むことで、素早くキレイなアートが作れるようになると思うし、レッスンにいらっしゃる方にそこに気づいていただければと思います。 これからの若いネイリストへ ——今後の展望についてお聞かせください。 まずは、先程も話に出た全国を回ることです。 全国で施術をして、ぜひ体験していただきたいです! 「10年後に消える職業」ってよく聞きますが、あれの毎度ネイリストを入れてくるんですね。 ちょっと腹が立ちますよね。 私は、全然消える予定がないと思っています。 ネイルアートはシールやプリントマシーンで代用できるようになると思われているからだと思うんですね。 もちろん、ある分野でのネイルアートは、そうかもしれません。 ただキレイなネイルアートを作る爪のお手入れや土台づくりは、お客様お一人お一人微妙に違うもの。 これには人の手が一番良いと思いますし、サロンに来てリラックスしていただくことは、機械の代用が難しいと思います。 サロンに来るのは、効率化ではないんです。 みじん切りより、フードプロセッサーのほうが早いという捉え方ではないんです。 ただ、当の私たちがどうか。 面倒だからなるべく早いアートを知りたいとか、難しそうに見えて簡単なアートを知りたいとか、最近のレッスンでそういうリクエストって多いんですよ。 そんな話を本にも描いたんですけど、よく考えたらお客様も読むんだなって思って、消しました(笑) こういう現状を踏まえて、私ができることはなにかなって考えたんです。 それで、ネイルってものすごく楽しいお仕事で、これから発展していくお仕事でもあることを伝えたいと思いました。 自分で楽しくできるし、自分で発展させることができる将来性のある仕事であることを知ってもらうのが、いまの第一目標です。 そこに、日本人独特のホスピタリティが加われば、海外展開もできる良いお仕事になると思います。 しかも、机ひとつでできるので、ヘアほど器材の用意もいらないわけです。 だから、ちゃんとしたネイリストがどんどん増えれば、その施術を目当てに海外からも人が来ると思うんですね。 これから大きくなる仕事だと思うんですけど、そのためにはまずネイリスト本人に楽しいと思ってほしいし、自分の仕事に価値を見出してほしいと思っています。 前の本を出したときが30半ばくらいでした。 いま、40半ばですが、体調にさえ気をつければ、また更に(ちょっとずつかもしれないけど)伸びていくと私は思っています。 そう考えたら、いま20代の人たちって、無限の可能性を秘めているんです。 だから、1本とか片手だけじゃなくて、10本アートを体験していただいて、少しでも可能性や、ネイルの楽しさを感じてもらえばいいなと思っています。 そのために、日本全国をまわりたいと思っています。 ——最後に、本のPRをお願いします! 前回は、「華々の巻」、今回は「技巧の巻」です。 テクニック30種類を選んで、それぞれ4種類ずつアートを掲載しています。 まずは、テクニックをお楽しみいただけれと思います。 ほかにも見どころとしては、他の先生方がプロディースしている商品とのコラボがあります。 また、今回も私の妹にハンドモデルを頼んでいます。 ポージングの限界まで挑戦しているので、ぜひ注目してください(笑) また、今回は集大成なので、15年近くお付き合いのあるフォトグラファーに頼んでおります。 カルジェルの宣材も担当されている方です。 本のデザインも元々モガブルックで、同僚だったネイリスト兼グラフィックデザイナーの方にお願いをしています。 新旧それぞれの友人に手伝ってもらいながら、本作を仕上げております。 写真もたくさんあるんですけど、漫画も入っております。 本の最後には、本全体のテーマになっている言葉を載せています。 これは、もう15年くらい前から通われているお客様からいただいた言葉で、プレッシャーでもあり、理想的でもあり…。 マンネリしそうなときも、いつも思い出す言葉です。 これもぜひ見てもらいたいと思います。 爪飾手帖~技巧の巻を購入する 店舗情報 爪飾工房東京都港区南青山5-4-44ラポール南青山54 207号室 お問い合わせ:info@suzietaga.com webサイト:https://ameblo.jp/tagamisuzu/ GoogleMap トップネイルアーティスト・田賀美鈴先生の他の記事はこちら 過去にはこんな方にもインタビューしています☆

【カルジェリストインタビューVol.17】田賀美鈴さん/爪飾工房~カルジェルと出会い

卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストを取材するこのコーナー。 今回は、カルジェルと非常に長い付き合いのある田賀美鈴先生のご登場です。 美大時代のイギリス留学をきっかけにネイルキャリアをスタート。 イギリスで出会ったカルジェルを日本に持ち込み、ジェルネイル普及の立役者となりました。 10月29日(月)に発売される、最新作「爪飾手帖~技巧の巻」の作成を終えて、改めてカルジェルの魅力や今の心境などを伺いました。 瞬く間に広まったソフトジェル ——田賀先生が最初にカルジェルと出会った経緯をお聞かせください。 私がイギリスにいた頃なので、1998年の話ですね。 イギリスに到着したのが3月くらいで、その3ヶ月後にはネイルサロンでバイトをしていました。 カルジェルが来たのは、確かその年の冬だったと思います。 だから、1999年にはもうカルジェルに出会っていますね。 日本ではネイリストという造語で一括りにしますけど、イギリスのサロンでは、マニュキュアリストとネイルテクニシャンに分かれていました。 マニュキュアリストはエステシャンの資格を持っている方も多く、ハンドマッサージから甘皮の処理、ネイルカラーを塗るところまで、主にケアを中心とした施術を行います。 テクニシャンは造形がメインで、ジェルやアクリルパウダーで爪の伸長を行ったり(ネイルエクステンション)、アートを施したりするのが主な仕事です。 私が滞在していた当時は、同じ大学に日本人が多かったので、なんとか現地の友人を作って英語を話せるようになりたかった。 それで、ホストファミリーの紹介で近所の方にネイルアートをしていて、サロンもそのつながりで紹介されました。 日本では考えられないことですが、1日だけトレーニングを受けて、そのままテクニシャンとして現場に出されました。 その時私を雇ってくれたイギリスのサロンでは、スタッフのグレードが4段階あって、階級はお客様にはっきり分かるように制服の色で別れていました。 最初は時間かかって下手だから安いというところから、だんだん経験を積んで育っていくんですね。 一番下っ端の訓練生は10本ネイルエクステンション1,000円くらいでした。 私がサロンに入った当初、現場ではアクリルパウダーシステムが1種類、ハードジェルだけでも3種類ありました。 でも、私がいる間にどんどん増えて、一時はジェルだけで7種類くらいまで膨れ上がったり…。 オーナーが良いと思ったものをどんどん取り入れるのが災いしたんですね(笑) イギリスはハードジェルの種類が豊富だったですが、ニオイはきついし、硬化熱はあるし、剥がせずに爪がボロボロになるしで、なかなか良いシステムが見つからなかったんです。 オーナーが良いものを手探りで探しては、ダメな既存品を淘汰する日々が続いていました。 サロンのメンバーもハードジェルに慣れてきたころに、突然オーナーがカルジェルをもってきたんです。 「うちのジェルは全部これにする!ハードジェルは捨てなさい!仕事を一旦キャンセルして、カルジェルの教育を受けさせる!」って強引にカルジェルに切り替えたんです。 当時の私たちにとっては、溶けるジェルは初めてで、カラージェルをつけたらポロっと取れたりするのではないかと心配していました。 オーナーの英断で、メンバー全員が教育を受けたおかげで、先入観なく素直にカルジェルシステムを受け入れることができたんです。 そしたら、導入後半年で売上4倍です! 私たちスタッフというよりは、お客様からの反応がとても良かったです。 まず、お客様につけたジェルネイルが+1~2週間ほど長持ちするようになりました。 そのおかげで来店間隔が伸び、隙間に新規のお客様を入れることができるようになったんです。 それで、売上が2倍になって。 さらに、お客様の爪が傷まないことでオフやケアなどのお手入れを時間短縮することができました。 1日5人が限界だったのが、10人に伸びたんです。 私個人の売上でも、当時2.3倍になりました。 爪が傷まないことは、特に反響があって、口コミでご新規が来店されるようになりました。 首都ロンドンから1時間半離れたノッティンガムから更に30分のところにある住宅地のサロンだったんですが、その田舎のサロンがスタッフを増やしたんです。 元々フルタイムで2人だったのを、お客様が増えたことで、慌ててスタッフを増やして教育して8人体制になったんですね。 当時、お客様から言われた感想は「薄付きで自然である」ということでした。イギリスのお客様は、いかにも「ジェルネイルつけてます」といった感じではなく、「自爪がキレイ」というのがステータスでした。 その価値観がカルジェルにハマったのだと思います。 あとは、長持ちする、爪が傷まない、ニオイがしない、柔軟性があるから爪が折れない。 この5個がものすごくお客様に受け入れられました。 当時のカルジェルは、赤とかベージュとかニュートラルな色味だったこともあり、ヨーロッパですぐに広がりました。 逆に、アメリカではロングが流行っていて人気が出なかったんです。 アメリカではネイルはファッション。ヨーロッパでは、ネイルは身だしなみ。 その違いもあって、ヨーロッパでは自然な仕上がりのカルジェルとぴったりハマったんですね。 ——では、それからはずっとカルジェルを使われているのですか? そうですね。 アクリルパウダーを使っていたのは最初の1年にも満たないです。 ただ一方で、サロンで最後までハードにこだわっていたのも、私でした(笑)。 アートを書く時に、ハードのほうが長さが出せるのでよかったんです。 当時は、コンペとかにも出場していたのでハードは必要でした。 サロンではカルジェル以外は買ってくれなくなったので、実費で買ってたんですけども、ニオイがきついと言われて以後使えなくなり…。 もうそれからは、カルジェル1本に絞りました。 その後、私のコンペ優勝を機にロンドンのサロンさんと繋がって、そこでモガブルックの社長と出会い、日本にカルジェルを持ち込む形になりました。 爪飾手帖~技巧の巻を購入する 店舗情報 爪飾工房東京都港区南青山5-4-44ラポール南青山54 207号室 お問い合わせ:info@suzietaga.com webサイト:https://ameblo.jp/tagamisuzu/ GoogleMap トップネイルアーティスト・田賀美鈴先生の他の記事はこちら 過去にはこんな方にもインタビューしています☆

【カルジェリストインタビューVol.14】神保靖子さん/ nailblanc

卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストを取材するこのコーナー。 今回は、荻窪駅徒歩1分の隠れ家ネイルサロン「nailblanc(ネイルブラン)」のオーナー兼ネイリスト、神保靖子さんにご登場頂きました。 ネイル歴は20年。 カルジェルエデュケーターのライセンスを持ち、カルジェルの技術検定であるプレミアムステイタスの試験官を務める神保さんが、サロンをオープンしたのは2002年のこと。 店内にはフルフラットになる大きなマッサージ付きチェアが1台。 丁寧なカウンセリングを行いながら、じっくり2時間以上かけて施術を行うことが多いのだそうです。 アットホームな雰囲気と、話しやすい気さくな神保さんの人柄も相まって、創業当初から足繁く通う常連客は多数! 近隣在住の女性はもちろんのこと、遠方から訪れるお客様も多いようです。 今回は、そんな彼女のネイルに対するこだわりやキャリアについてなど、興味深いお話を伺うことができました。 ネイリストを目指した理由と、カルジェルとの出会い ——まずは、神保さんのキャリアについてお伺いさせてください。ネイリストを目指したきっかけは? 大学卒業後にOLを経験し、結婚を機に退職した後、ネイル業界に入りました。 ネイルに携わって今年で20年目になります。 お恥ずかしいんですが、元々ネイルが好きだったとか得意だったわけではなく、退職して何か技術を身に付けたいと思って、色々探した結果に出会ったのがネイリストという職業で。 当時は今ほどネイルサロンも数がなくて、それほど競争率の激しい世界ではないのかなという印象だったんです。 元々ヘアメイクなどの世界には興味があったので、楽しそうだし続けられそうだと思ってネイルスクールに通い、卒業した後に独立を見据えてサロンに就職しました。 当時は今のようにネットですぐにネイルサロンが見つかる時代ではなかったので、タウンページを見て一軒一軒電話かけてという状況で、運良く見つけたサロンに3年位は在籍させて頂きました。 ここのサロンを立ち上げてからもしばらくはお客様も少なかったので、他のサロンでの営業も並行して行なっていました。 ——カルジェルとの出会いはどのようなものでしたか? モガブルックさんに通ったのは2004年位なので、比較的早い段階でカルジェルを導入させて頂きました。 以前、羽田空港のCA(客室乗務員)さんの休憩室で出張ネイルを行なっていた時期があって。 そこでCAさんから「カルジェルっていうすごいのが日本にきたらしいよ。取り扱ってもらえない?」っていう話を頂いたのがきっかけ。 その時は「カルジェルって何!?」っていうレベルだったのですが、調べれば調べるほど惹かれていきました。 当時はソークオフジェルなんてものはなかったし、正直ジェルネイルに対してあまり良いイメージなかったんです……。 落とす時に自爪に負担をかけるし、水仕事や家事を行う女性には合わないんじゃないかという疑念があって。 その点、カルジェル爪に優しいしオフが楽チン! これはいいかもって思って資格を取る決意をしました。 優しさだけじゃないカルジェルの良さ あとは、私の個人的な感想なんですけど、薄づきでも存在感を出しやすいっていうのが、カルジェルを好きなもうひとつの理由です。 色の質感やツヤ感、それに深みや奥行きみたいなものがあるところも気に入っています。 これって他のジェルにはないものなんじゃないかなって思うんですよね。 厚みを足して存在感を出さなくてもいいっていうのも利点じゃないかなと思います。 ——カラー開発担当の方、喜ぶと思います(笑)。 やっぱり色や質感に関するこだわりもすごいんでしょうね! お客様と一緒に年を重ねています(笑) ——今年でオープン16年目だそうですが、nailblancさんにはどんなお客様がいらっしゃいますか? ありがたいことにオープン当初から来てくださる方も多くて、私もお客様も一緒に年を重ねている感じなので、客層としては割と年齢層高めですね(笑)。 新規の方もいらっしゃいますが、多いのは以前から通って頂いている方やご紹介のお客様。 30代後半の方から上は80歳近い方もいらっしゃいます。 近所に住む主婦の方から一人暮らしのOLさん、CAさん関係の方まで幅広いですよ。 ——神保さんがネイリストとして大切にしていることは何ですか? 「いつもネイル綺麗にしてるね」と言われるようなシンプルなネイルを提案しています。 どうやったら手が美しく見えるかということに重点を置いていて、デザインや色はもちろんですが、カッティングもお客様にあったものをご提案するようにしています。 人によって爪や指の形が違うので、お手本通りのカットにするのではなく、バランスを見ながら「少しスクエア気味にした方がいいかな」とか「先を細くした方がいいかも」といった感じで調整しています。 常連の方が多くお任せオーダーがほとんどなので、こちらからその方に似合うものをオススメすることも多いです。 美容院もそうですが、自分に似合うもの・似合わないものについてはプロの意見を聞きたい方も多いと思うんですよね。 なので、お客様の好みや要望を優先しながらも、最終的にはその方に最も似合うものを一緒に見つけていくことが大切だと思います。 サロンの強みは心のデトックス!? ——サロンの特徴としては、どんな部分が挙げられますか? うちはチェアが1台なので、1度に1人のお客様しか施術できません。 なので、お客様に遠慮なくプライベートなお話を存分にしてもらえる点が、このサロンの強みと言えるかもしれません(笑)。 皆さん、色々あるじゃないですか。会社の人間関係だったりご家族の悩みだったりとか。 街のサロンだと人の目や耳があるので中々喋れないようなことでも、この閉鎖された空間で2人きりだと安心して喋れてしまうみたいで(笑)。 予約時にお客様からの指定がなければ2時間半の枠をお取りしているため、1日3〜4組しか施術をできないという現状もあるんですけど、だからこそお客様にリラックスして、「嫌なことも嬉しいことも、ここだから安心して話せる」と仰ってもらえています。 施術中ずっと喋っている方も、ずっと寝ている方もいらっしゃいますけど(笑)。 私がお客様のお話を聞くことで、それで少しでも気分がよくなるのなら嬉しいですね。 ——まさに心のデトックス(笑)! ストレスが多い現代女性からの需要、結構ありそうな気がします。 手が綺麗だと自律神経が安定するなんて言われていますが、それとの相乗効果で、ここでネイルして色々話して、少しでも気持ちが軽くなってもらえたらいいなって思っています。 独立する前はすごく忙しいサロンにいたんですよ。 とにかく常に沢山のお客様の施術をしていたので、気づけば「今日、お客様の爪しか見ていない」なんて日も。 お客様1人1人とじっくり向き合うというのが物理的に難しかったんです。 今のサロンのスタイルを選んだのは、その反動もあったから。 器用なタイプではないので、忙しすぎてしまうとダメなんですよね(笑)。 お客様にも落ち着いて施術を受けて欲しいのは大前提ですが、自分にとっても働きやすい環境であることが大切だと考えています。 ——今後の展望、これから挑戦してみたいことを教えてください。 nailblancをオープンした時は、この荻窪周辺にネイルサロンなんて1軒もなかったんです。 それにネイルをする人の数も全国的に少なかったですね。 でも今はネイルサロンもネイリストも、セルフネイルをする人もすごく増えているので、お客様の目が肥えてきているなっていうのはすごく感じています。 ちょっとうまく塗れたらそれでOKというわけにはいかないし、お客様にも技術やセンスの良し悪しがはっきり伝わるので、プロとして気持ちを引き締めていかなければとは思っています。 「ネイリストにやってもらうと、こんなに違うんだ」って言ってもらえるように、これからも精進していきたいと思います! 店舗情報 nailblanc 東京都杉並区天沼3-3-7 ライオンズマンション荻窪駅前602 お問い合わせ:03-3220-1655 定休日:日曜日、第二・第四月曜日 webサイト:http://www.nailblanc.net GoogleMap 過去にはこんなカルジェリストさんにもインタビューしています

【カルジェリストインタビューVol.15】吉井あすかさん/Beauty&Nail Salon riche

卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストを取材するこのコーナー。今回は、福岡市大名にあるネイル・ビューティサロン「Beauty&Nail Salon riche」のオーナー兼ネイリスト、吉井あすかさんにご登場頂きました。ネイルの他、エステやまつ毛エクステなどにも力を入れ、現在は福岡県内で3店舗を運営。最近大阪にも新たに1店舗出店した吉井さん。ネイル歴は14年。福岡でサロンをオープンさせて11年目になる彼女は、ネイリストとして活躍する傍でオーナーとしてスタッフの育成にも力を注いでいるそうです。そんな彼女のネイルに対するこだわりやキャリアについてなど、興味深いお話を伺うことができました。 人生初のサロンがネイリストを目指すきっかけに 元々美容の分野に興味があって地元の百貨店で美容部員をしていたのですが、実は交通事故に遭って入院した時期があってそれをきっかけに退職したんです。その後、何か他のジャンルの仕事がしてみたいと思い切って上京。アパレル業界に転職したんですが、ある日ネイルサロンで体験したネイルアートに衝撃を受けて、「ネイリストってすごい! 私もネイリストになりたい!」と思ったのが、ネイルの世界へ行ったきっかけ。それまでネイルサロンに行ったことがなかったのですが、たまたま行ったネイルサロンですごく繊細なお花のアートネイルをやって頂き、心を奪われてしまって。強く感動したのを覚えています。それからネイルスクールに通い、ネイルの資格を取りました。 カルジェルの凄さを身をもって実感 ——初めて行ったネイルサロンで転職を決意するほどの衝撃を受けたんですね! カルジェルとの出会いはどんなものでしたか? ネイルサロンで働き出した時に友人がカルジェルを教えてくれたのが最初。当時、今のようなソフトソークオフのジェルネイルはなかったので感動しました!「薄づきでマニキュアみたいなツヤと発色が出せるすごいジェル」というのが初めての印象。おまけに爪に優しいなんて素晴らしいと思い、早速カルジェルの知識を習いにMOGA・BROOKさんのスクールへ行き、自分が働くサロンでも取り入れることにしました。カルジェルが登場して間もない頃だったと思います。それからは私自身もずっとカルジェルをつけています。オフしたらすぐに新しいものをつけているので、よくよく考えたらネイリストとしてのキャリアと同じくらいの間付けっ放しにしています(笑)。 ——ということはほぼ14年間ずっと!? 昔は長い期間ネイルを塗ったらある程度爪を休めないといけないと言われていたのですが、カルジェルに出会ってから全然休めなくて平気になりました。自爪が傷んでないんですよ。まあ、傷んでいたらこんなに長い間付けてないと思いますけど(笑)。きちんと空気を通してくれるので爪に負担をかけずカビも生えにくい、それにオフがしやすいという点も大きいですね。自分の身をもって証明できます! ——そう聞くとかなり説得力ありますね! もちろん爪に良いだけではなく、カラーバリエーションも豊富なところも気に入っています。お客様の満足度もすごく高いですよ。 福岡はハワイ、大阪はNYを意識した空間に ——当時は東京のサロンで働いていたそうですが、福岡でサロンをオープンしたきっかけは? もともと私も福岡県内の出身なんです。上京してからはずっと東京のサロンで働いていましたが、出張などで福岡へ帰った際、友人が私の爪を見て「それ何!? 私もやりたい」ってカルジェルに興味を持ってくれて。友人限定で個人的に施術してあげることにしたんです。そしたらそこからどんどん話が広まっていってしまって、いつしか出張や帰省で帰った際は常にカルジェルの予約が入っているという状態に(笑)。そういった流れの中で、福岡でお店を出してみようかなと思うようになりました。当時、東京では流行っていたカルジェルですが、まだ福岡にはほとんど浸透してなかったんですよ。 ——今年で福岡にサロンをオープンして11年目だそうですが、お店にはどんな特徴があるのでしょうか? うちはトータルビューティと、ネイル専門、まつ毛専門のサロンを運営していて、福岡県内に3店舗出店しているんですが、ネイルのお客様がほとんどですね。自爪を大切にしている、意識の高いお客様が多いので、下準備やケアに力を入れています。オフのときにも絶対に負担をかけないよう心がけていますし、施術後に少しでも良い状態でネイルを保っていただきたいので、ホームケアの商品なども取り扱っています。他サロンで他のジェルに浮気したものの、爪が薄くなってしまって戻ってきてくださったお客様もいらっしゃいます(笑)。長いおつきあいのお客様が多いですね。また、お店の空間づくりにもこわっていて、本店はハワイのホテルをイメージし、ハワイアンミュージックを流しています。ネイルする時間って意外と長いですよね。2時間くらいの間ただネイルだけするっていうのではなく、お客様に極力リラックスしてほしいという願いから、壁紙からBGMに至るまでこだわっています。ちなみに、サロンによってコンセプトを変えているんですが、新店舗の大阪店はNYテイストを取り入れています。昨年自分が行っていてインスピレーションを受けたもので、ぜひサロンの要素として取り入れたいと思いまして(笑)。店舗のデザインをする際にも、「こんなデザインにしたい」と意見を出し、イメージ写真など参考資料をたくさん用意しました。 ——福岡と大阪ではかなり雰囲気が異なるんですね。 あと、福岡と大阪ではオーダーされるデザインの傾向も違いますね。大阪はオープンしたばかりなのでそんなにデータはないんですが、大きなパーツを載せるのが主流で色々な色を使うことが多い気がします。どちらかというと派手なデザインを好まれる方が多いですね。福岡はもっとシンプル寄りで東京と似ているような印象。色も割と控えめで、ピンクやグレージュが人気です。 ——ネイルデザインにも地域差があるんですね! 興味深いです(笑)。 そうですね(笑)。全体的なことをいうと、うちのサロンはカラーの種類をたくさん揃えているので、お客様から色に関するリクエストをされることが結構あります。カルジェルは複数の色を混ぜてオリジナルの色を作れるので、カラー+ニュアンスで遊ぶお客様が多いんです。同じ色でもその方の好みによってかなり表情が変わってくるので面白いですね。私もお客様と一緒に色々試してみています。 研修制度が半端じゃない!スタッフがデビューするまでの高いハードル ——吉井さんがネイリストとして大切にしていることは? 初めてネイルサロンに行った時、自分自身がすごく感動して幸せな気持ちになったので、お客様に私と同じように幸せな気分になってほしい。その想いを忘れずに今日までやってきています。ネイルが終わった後のお客様の嬉しそうなお顔を見ると私も幸せな気持ちになりますし、ネイリストの仕事って楽しいって思えるんです。今はサロンスタッフの指導に回ることも多いんですが、「なんでこの仕事を選んだのか」ってスタッフに聞くと、「お客様の笑顔がみたいから」っていう声が多いのが嬉しいです。そういうスタッフを採用できてよかったなと思いますし、そうやって同じ気持ちを共有できるスタッフを厳選していますね。スタッフミーティングでも常に、お客様の満足度をいかに上げていくかってことばかり話し合っています。 ——スタッフの方の教育にも力を入れているそうですね。カルジェルの資格を持った方も多いのだとか。 ほぼ全員がカルジェルの資格を持っています。カルジェルを適切に扱うためには、カルジェルメーカーが教えてくださるやり方を学ぶのが一番だと思うんですよね。レベルアップしたいスタッフばかりなので自主的に受けたいと言って学んでくれます。また、サロン内では勉強会やテスト制度を設けていて、外部講師を招くことも。個人差はありますが、デビューまでだいたい8ヶ月かかります。ネイルの資格を持っていてもお客様へのネイル施術経験がないと、もっと時間がかかる場合もあります。うちのサロンはサービスや接客の方にも力を入れていて、講習にも独自のカリキュラムを組んでいるんです。ロールプレイを行ったり、ネイルだけではなく爪や肌など美容の知識を教えたりと、それぞれの専門知識を持ったスタッフが研修を行っているんです。「このネイリストに担当してもらったら、色々な知識や情報を教えてもらえる」っていうくらいのスペシャリストを育てたいですね。なお、技術の他に接客の実技テストもあって、デビューする前に「ジュニアデビュー」という段階があるんです。ジュニアを経て最後の試験に合格して、ようやく一人前のプロになれるという流れです。 ——接客のテストまであるとは驚きです。デビューまではなかなかハードな道のりですが、その分スタッフの方はネイリストとして自信を持って対応することができそうですね。 お客様からお金を頂く以上は、プロとしての責任を果たして高い技術を提供しなければければ、満足度の向上には繋がらないですよね。ネイルサロンやセルフネイルが増えてきている時代なので、お客様の目も超えてきていますし。 ——最後に、これからの展望や挑戦してみたいことを聞かせてください。 大阪店に続いて店舗を増やして行きたいなと思っています。そして、子供もいるのですぐにというわけにはいきませんが、いつか海外でもやってみたいなというのが夢ですね。また、スタッフの育成にももっと力入れていきたいです。ネイリストってお給料が安いとか、それだけじゃ生計を立てていけないようなイメージがあるんですが、それを払拭したいと考えています。どこでもやっていけるような立派なネイリストを増やしていきたいし、お客様を幸せにして自分も幸せになって、ちゃんとしっかりお給料もいただいて生きていけたら最高ですよね! 店舗情報 Beauty&Nail Salon riche福岡市中央区大名1丁目2-37-1 Selva西大名Ⅱ 2F お問い合わせ:092-210-2921 定休日:不定休 webサイト:http://www.riche-nail.com GoogleMap 過去にはこんなカルジェリストさんにもインタビューしています

【カルジェリストインタビューVol.13】鴻上みゆきさん/APRIL

卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストをインタビューするこのコーナー。今回は、二子玉川にあるネイルサロン/エステサロン/ネイルスクール・APRILのオーナー兼ネイリスト、鴻上みゆきさんにご登場いただきました。長らく一般企業の営業職だったという鴻上さんは、30代で一念発起しネイリストへと転身。自爪の健康を第一に考えた施術、スタッフ担当制によるきめ細やかな対応などが好評を得て、2005年にオープンしたサロンは、近隣在住の感度の高い女性を中心に愛され続けています。また、ネイルスクールも併設し、スタッフ育成にも力を入れているという鴻上さん。彼女のネイルに対するこだわりやちょっぴりユニークなAPRIL流・ネイリストの働き方など、興味深いお話を伺っていきましょう。 ネイリストを目指したのはご主人の一言 ——鴻上さんのキャリアについてお伺いさせてください。ネイリストを目指したきっかけは? 元々ネイルが好きでセルフネイルが趣味だったんですけど、大学を卒業した後は長く一般企業の営業職をやっていたので、ネイリストになったのは結構遅いです。30歳過ぎた時に、このままずっと会社で働き続けるのかなって悩んでいた時期があって、当時よく主人にストレスや不満をぶつけてたんですね(笑)。そしたら主人が「そんなにネイル好きならネイルの学校でも行けばいいのに」って一言。それがきっかけでネイルスクールに行くことになりました。会社勤めをしながらですけどね。そして、卒業した後に独立しました。 ——スクールを卒業した後、いきなり独立したんですか? 元々自分で何か事業をやりたいって願望はあったんです。でもその時すでに自分は33歳。その歳でネイルサロンに就職するって考えた時、周りはきっと若い人ばかりだしいじめられるんじゃないかなんて思っちゃったんですよね。今思えばただの被害妄想なんですけど(笑)。なのでサロンには就職せず、いきなり独立することにしました。趣味でセルフネイルをやっていた時、周りの方に爪を褒められることが多かったので、「私、結構できるのかも」ってなんとなく自信を持っていたのかもしれません(笑)。 ——鴻上さんをはじめ、お店にはカルジェルの資格を持ったスタッフの方が複数いらっしゃいますが、カルジェルとの出会いは? 先ほどお話ししたネイルスクールへ通っている間に、カルジェルの存在を知りました。当時、ネイル業界ではスカルプチャーなどが主流だったんですけど、せっかく爪を綺麗にするのに爪を痛めてしまうっていうイメージがあって。そんな中で爪にもっと優しくて良いものはないのかなって探している時に、出会ったのがカルジェルでした。当時カルジェルはもちろんのこと、ソークオフジェルっていう言葉自体もそれほど世の中に浸透してない時代でしたが、知れば知るほど間違いなく良い商品だって思うようになって。ネイルスクールを卒業した後にMOGA・BROOKさんで講習を受けに行ったんです。 予期していなかったジェルネイルブーム到来 ——現在、ご自身のスクールでもカルジェルを教えているんですよね? はい、基本的に教えているのはカルジェルのみです。実はジェルネイル専門サロンとしてオープンした直後に「ジェルネイルブーム」が到来してまさかの予約殺到。1人じゃ全然回らないくらい忙しくなってしまったんですよ。人手が足りなかったので新たな人材を採用したかったんですけど、まだカルジェル、ソークオフジェルのことをわかるネイリストがすごく少なくて。だったら自分のところで育てた方が早いって思ってスクールを設立したんです。 ——いきなり予約殺到なんて嬉しい悲鳴ですね。 そうですね。オープンして3ヶ月後くらいには予約がパンパンでした。こちらのビル(※取材場所)の1部屋を借りてエステを担当するスタッフと一緒に営業していたんですけど、スタッフも設備も増やしたかったので、たまたま隣の部屋が空いたタイミングでそこも借りて店を大きくすることにしました。現在3部屋を使ってサロンとスクール事業を行なっています。 ——スクールを卒業した元生徒さんの多くもサロンで働いているんですよね。なんでも雇用形態というか、ネイリストさんの働き方が少々変わっているそうですが? うちのお店ではフルタイムではなく、業務委託という形でフレキシブルに働いていただいています。お子さんがいらっしゃる方は平日の早い時間だけでもいいし、自分の働きたい時だけ来ていただくスタイルで運営しているんです。その方が色々なタイプのネイリストが集まるし、例えばお子さんが大きくなったりして生活環境が変わっても対応できるので長く働いている方が多く、10年以上勤務している方もいらっしゃいます。ただ、ネイリストに集客を求めるというスタイルではなく、あくまでお店が主体で集客しているので、お客様から見たら表向きは普通のサロンと変わらないんですけどね。また、ネイリストは基本担当制。スタッフ同士で協力しあうことはありますけど、基本的には1人のお客様に対して1人のスタッフが専任で対応させていただいています。 「絶対に爪を痛めない」という徹底したこだわり ——スタッフ全員が業務委託というのは珍しいですね。では、サロンとしてのポリシーについてお伺いしていいですか? 「絶対にお客様の爪を痛めない」ということを心がけています。お客様に対して「爪が痛んでしまったからしばらくネイルをお休みしましょう」といったご提案は今まで一度もしたことがありません。そもそもジェルネイルをつけているだけで爪を痛めてしまうということは絶対にないはず。もしそうなったとしたら施術のやり方や、無茶なオフのやり方に原因があると思うんです。ネイリストを担当制にしているというのは、お客様の爪の健康管理がしやすいようにという目的もあって。その都度担当者が変わってしまうとコミュニケーションもとりづらくなってしまいますし、その方の爪の状態を細かく管理するのが難しくなってきますよね。ただ綺麗にしてあげるだけではなく、爪の健康管理も行なっていくというのがポリシー。おかげさまでこれまで爪のトラブルなどはほぼありません。 ——サロンにいらっしゃる客層はどんな感じですか? 近所にお住いの主婦の方が多いですね。しかも、オープン当初からずっとリピートしてくださる方がほとんど。ご新規でいらっしゃる方は、色々調べて吟味されてサロンを探してこられる方が多いです。カルジェルを扱うサロンを検索してこられる方もいらっしゃいますよ。ちなみに、お客様だった方がネイルに興味を持ってうちのスクールに通い、そのままうちのサロンに就職するっていうパターンもあります。もちろんご自宅で開業される方もいらっしゃいますけど。 ——鴻上さんがネイリストとして大切にしていることは何ですか? ネイルは手をきれいに見せてくれるものが一番だと思いますので、デザインやディティールに凝るというよりはその方に合ったカラーを提案することに重きをおいています。パーソナルカラーに関する勉強もしているので、その方の肌に馴染む色を提案できるよう、既存のカラーを調合してオリジナルの色を作ることが多いですね。もちろんデザインの勉強もしていますけど。 ——どういったところからデザインの着想を得るんでしょうか? インスピレーションの源は? ファッション誌に載っている洋服のコーディネイトは参考にしています。色や模様といった洋服のデザインに関してではなく、トータルのコーディネイトやスタイルに合わせたネイルをイメージしてデザインすることが多いです。「爪だけ別の人」状態は良くありませんよね(笑)。その方のスタイルや雰囲気にきちんと溶け込むネイルがベストだと考えています。 ——今後の展望、これから挑戦してみたいことを教えてください。 私個人としては現在、ネイリストとして新規のお客様を受け付けていない状態なんです。これまで技術者として10年以上やってきたわけですが、今後は経営者として若手の教育などに力を入れていきたいなって思っています。現在、ネイリスト6名、まつげエクステ担当1名、受付3名、エステスタッフが3名。そのうちカルジェルのエデュケーターの資格を持っているのが3名、プレミアステイタスの資格を持っているのが2名なんですが、やっぱりきちんとした技術を持ったネイリストを増やすことがすごく大切。私自身、スクールやMOGA・BROOKさんの講習をきちんと受けていてある程度の知識があったので今があります。長い間共にやってきたスタッフはもちろんですが、新たな人材も増やしつつ、さらに充実した色々なサービスを行なっていきたいと思っています。 ——ありがとうございました! APRILで働く村野さんのネイル&使用品が知りたい! 過去にはこんなカルジェリストさんにもインタビューしています 店舗情報 APRIL東京都世田谷区玉川2-24-6シルク玉川7F お問い合わせ:03-3607-0448 営業時間:火〜金:9:30〜20:30/土:10:00〜20:00/日:10:00〜18:00 定休日:月曜日・祝日 webサイト:http://www.april-powers.com/aprilnail/aprilnail_top.htm GoogleMap

【カルジェリストインタビューVol.12】鈴木 朋弥さん/AYOMOTオーナー

卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストをインタビューするこのコーナー。今回は、青山にある完全紹介制のプライベートサロン「AYOMOT」のオーナーであり、美容師・ヘアメイクアーティストとしても活躍中の鈴木 朋弥(すずき ともや)さんにご登場いただきました。 元々はフランス料理のシェフだったという、驚きの経歴を持つ鈴木さん。しかしその経験は、現在のサロン運営において大いに役に立っているようです。再来年で創業20周年。宣伝活動を一切行わずに大きくなってきた「AYOMOT」と、凄腕の経営者兼、トータルビューティのエキスパートでもある鈴木さんの仕事論を伺ってみましょう。 完全紹介制サロン「AYOMOT」 ——99年に創業されたAYOMOTさん。完全紹介制とは伺っていたんですが、HPも広告ページすらも掲載されていないという徹底ぶりで驚きました! 情報が少なくてすみません(笑)。よく聞かれるんですよ、なんでHPも看板もないんだって。でもこのスタイルは、僕の原点とも言える、あるフランス料理のレストランから学んだもの。元々僕はフランス料理のコックをしていたんです。 異業種から美容業界へ ——えっ! それは意外ですね。全くの異業種から、なぜ美容の世界に入られたんですか? 鈴木さんのキャリアについてお伺いさせてください。 元をたどれば、中学生の頃なりたかった職業は美容師だったんですよね。ただ、明確な理由があったわけではなくて、このままサラリーマンになるのは嫌だなって漠然と思ってて、自由な職業って何だろうって考えた時に美容師っていいな。私服で働けるしって(笑)。校則とか制服着用とかそういった類のものが嫌いだったんです。 そう思いながらも、高校に入ってバイトしたのが、地元・鎌倉のフランス料理のレストランでした。芸能人とかもお忍びでくるような隠れ家的なお店だったんですけど、聞けば一切宣伝もせず取材の依頼も断っていたらしくて。 ——今のAYOMOTさんのスタイルに似ていますね。 先ほどお話しした通り、今うちのサロンがこういったスタイルで営業しているのって、そのレストランの影響が大きいんですよ。だけど当時の僕は、メディアに取り上げられて有名になることが、当たり前のように良いことだという価値観を持っていたので、オーナーになぜそうしないのか理由を聞いたんです。せっかく有名になるチャンスがあるのに、それを断るのはもったいないって思って。 そしたらオーナーから「もしこの店が雑誌に出たらどうなると思う?」って逆に聞かれました。「きっと翌月には雑誌に出てるレストランが好きな人たちが押し寄せてくるだろう。でも、翌々月に隣のレストランが雑誌に出たら、潮が引いたみたいにその人たちは隣に行ってしまうんだよ」って。「この店にとって大切なのは今来てくださってるお客様。君がもし将来何かの商売をする時がきたら、誰を顧客にしたいのかをちゃんと考えたほうがいい」って言われたのが、今でもすごく印象に残っています。まあ、といいつつも有名になるチャンスがあるのにそれを断るのはもったいないって、心の底では思っていましたけど(笑)。だけどよくよく今考えたら、当時周りにあった有名なレストランってほとんど潰れちゃってるんですよね。バブルが崩壊した頃だったっていうのもあるかもしれませんけど。 ——興味深いお話ですね。そのまま、そのレストランに就職したんですか? はい。高校卒業してからそのまま就職。皿洗いから入って、一通りのことは教えて頂きました。だけど大学に進学した同級生が卒業して就職する頃には色々考えるようになって。このままレストランで働くのもいいけど、何か挑戦しないと後悔しそうって思ったんですよね。で、何やるか考えた時に、昔からやりたかった美容師とか、芸能界に近そうなヘアメイクの世界っていいなと。 ——なりたかった職業とはいえ、異業種への転職ってかなり大変ですよね。 知り合いのヘアメイクの方がやっている美容室に転職して、一から修行しました。当時はヘアメイクをやっている方が美容室を開くっていうパターンが多かったので、ヘアメイクとサロンワークを両立するという考え方が当たり前にあって。じゃあ美容師免許も必要だなと思い、通信教育で25歳の時に資格を取得しました。 ——その時は東京にいたんですか? いえ、地元です。金銭的にも自立してなかったので実家暮らしでした。でもゆくゆくは東京で勝負したいと思うようになって、勤務先のオーナーに相談したんです。そしたら「都内の美容室を紹介するから、休日だけそこに行って1人で実力を試してみなよ。技術がちゃんとあれば紹介で人が集まってくるしリピーターも増えるでしょ」って。それから週に1度、休日だけ都内のサロンで働き出したんですけど、そしたら徐々にお客様が増えて、1年で100名くらいの新規の方がいらっしゃるようになったんです。 ——それはすごいですね! 忙しくなって週に2度、3度と都内へ行く頻度が増え、鎌倉のオーナーにも背中を押される形で独立。28歳の頃に都内で自分のサロンを開くことになりました。 ——それがこちらのサロンだったんですね。 そうです。物件の場所は青山がいいって最初から思っていて。このビルの一室を借りてオープンすることにしました。ちなみに場所は変わっていませんが、おかげさまで来客が増えてきたので増設しました。現在はこのビルに3部屋、あと2〜3分歩いたところにもう1店舗構えています。 ——全部で4つの場所があるんですね! ちなみに、店名の「AYOMOT」ってどういう意味なんですか? 後ろから読むと「TOMOYA」。つまり僕の名前です(笑)。 ——確かに! 気づきませんでした(笑)。 看板を出す必要はなかったけど、表札に何か書かないといけなかったので、じゃあ自分の名前でいいやって。まあ、「鈴木」でもよかったんですけどね(笑)。最初はフランス語とかイタリア語のオシャレな名前を色々考えたんですけど、ありふれた名前にするよりも自分の名前を出した方がいい気がしたんです。「TOMOYA」を鏡に移せば「AYOMOT」になる!これでいいかって(笑)。看板とか屋号に対するこだわりはあまりなくて、アトリエみたいな場所があればどうにかなるだろうってスタートしたのがこのサロンです。 「AYOMOT」のポリシー ——お店のポリシーは? メイクもできる美容室っていうのが創業当初の売りだったんですが、当時はカリスマ美容師ブーム絶頂期。うちにいらっしゃるお客様が他のサロンで何を不満に思っているかというと、「ほとんど話も聞いてくれずにヘアデザインを押し付けられてしまう」「みんな同じような流行りのヘアスタイルにされてしまう」ってことだったんです。マーケティングの手法として、雑誌にヘアを載せて「ヒットヘア」を生み出して、お客様がそれを切り抜いて持ってくるみたいなパターンが多かったんですよね。まあ、営業効率としては良さそうですけど。ただ、最新ではなくて“最適なもの”を提案するのが、僕らの仕事だと思っているのでうちの店はカウンセリングを大切にしています。その方の顔立ちや服装、なりたいイメージを踏まえ、トータルで提案できるのが強みです。 ——初回の方には、30分近くカウンセリングをするそうですね。 何はともあれよくお話を伺うこと、それが昔からのポリシーです。「綺麗になりたい」というお客様の希望を叶えるのが目的なので、ヘアだけネイルだけというご提案をすることは少ないです。予算と時間に応じて、“綺麗になるための選択肢”を増やしていくのが使命だと考えています。 ——鈴木さんをはじめ、スタッフの中にカルジェルの資格をお持ちの方が数名いらっしゃるとか。 在籍スタッフ15名中、僕を含めた6名がMOGA・BROOKさんのカルジェル講習を受けています。以前は専属ネイリストさんを雇っていましたが、なかなかうまく機能しなかったんですよ。だったらお客様とコミュニケーションを取れるスタッフが兼任でネイルをやった方がいいだろうと思い、お付き合いのある代理店さんにMOGA・BROOKさんをご紹介頂いたんです。片手間で美容師がネイルをやるのは大変かもしれないけど、このままのスタイルじゃいけない。そう考えて、思い切って講習を受け、カルジェルの導入を決めました。 ——鈴木さんもネイルをやられているんですか? 僕はやっていないです。ただ、知識がないとスタッフにクオリティを要求しづらいし、何がどういいのかという判断もできない。逆に僕がネイルの技術やその難しさを理解していれば、クオリティやメニューに関して一歩踏み込んで要求や提案ができる、そう思って講習を受けました。 ——素晴らしい方針ですね。 ちなみに、ネイルメニューに関してはカルジェルのみを取り扱っています。実際に自分の爪でも試してみましたが、違和感や爪が呼吸できない感じがなくて、他商品との違いをはっきり感じられたので。素材や自爪に対する配慮、確かな品質や教育サポート、そういったところにも魅力を感じました。 トータルビューティーの中のネイル ——AYOMOTさんにとって、ネイルはトータルビューティの一環として行なっているものですよね。どういう取り組みをされているんでしょうか? 大前提として、元々ネイルにこだわりのある方は、既にネイルサロンなどの専門店に行かれていると思うんですよ。でも、うちでネイルをする方の多くはそうじゃないわけで。だとしたら僕らは、高い技術性や凝ったデザインを売りにするのではなく、どれだけその人の魅力を引き出せるかをシンプルなデザインのネイルで勝負すべきなんじゃないかなと。アートというより“身だしなみ”としてのネイルを提供する、といった感覚に近いかもしれません。長年ヘアとメイクをやっているので、肌や髪の色味に合わせたカラーを選ぶのが得意、というのが強み。そして、なぜこの色が似合うかという根拠や理由を説明することで、お客様に理解・納得して頂くということも大切にしています。それはヘアでもメイクでもネイルでも同じこと。だからカウンセリングに力を入れているんです。 ——どんな客層が多いのですか? ほとんどがリピーターで、30代後半〜50代中盤がコアな層。美意識の高い方が多く、男性のお客様も年々増えてきています。今は来客の3割以上が男性。女性に比べると滞在時間は短いですが、来店頻度が高いんですよ。マメな方だと10日に1回程度。ヘアカット、ネイルケア、マッサージが人気で、少し前からオーダースーツなども承るようになりました。 ——オーダースーツ! こちらに置いてあるボディ(写真上)はそのためだったんですね。 そうです(笑)。ただ、自社で全て行なっているわけではなく、他企業とコラボレーションして行なっています。現在は様々な企業の方と、お互いお客様を紹介しあったり業務提携を行ったりして、少しずつできることを拡大しています。 今後の目標や展望 ——最後に、今後の目標や展望について教えてください。 トータルビューティサロンという位置付けで、事業を横展開していきたいと考えています。サロンの4つ目の部屋にはエステルームもあるんですけど、フィットネスジムやスパだったり、はたまたオーガニックカフェだったりを併設して、「ここに行けば綺麗になれる」という複合的な場所にできたらいいですね。みなさん、旅行とか非日常的な空間って好きじゃないですか。だから僕はお客様に、綺麗になることを目的とした非日常的な空間、美しくなるための旅のようなものを提供できれば嬉しいと思っています。“美”ってその人の人生を豊かにしてくれるものですから。 ——貴重なお話、ありがとうございました! AYOMOTの「ビューティディレクター」佐藤さんのネイルが見てみたい! 過去にはこんなカルジェリストさんにもインタビューしています 店舗情報 AYOMOT(完全紹介制・プライベートサロン)東京都港区南青山5-12-27 南青山ワイズ512-201 お問い合わせ:03-3797-3799 定休日:火曜日 GoogleMap

【カルジェリストインタビューVol.11】蓮水さん/ネイリスト・書道家・水墨画家・墨デザイナー

卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストをインタビューするこのコーナー。今回は、ネイリスト以外にも書道家、水墨画家、墨デザイナーといった肩書きを持ち活躍する、蓮水(れんすい)さんにご登場頂きました。書道家の武田双雲さんと武田双龍さん、水墨画家の小林東雲さんに師事し、これまでに多くのアート作品を発表。ネイリストとして働く傍らで、ジャンルの枠を超えたマルチなアート活動を行なう注目のアーティストなんです。独自の感性で“和の心”を表現する蓮水さん、彼女が描くネイルアートの世界を覗いてみたいと思います。 これまでのキャリアと活動内容 ——蓮水さんのこれまでのキャリアや、活動内容について教えてください。 7歳からスタートして、大学生位まで書道の世界にいました。その後、書道家としてもっと幅を広げてアートの分野でも活動してみたいと思うようになり、そのきっかけ探していた時に出会ったのが、武田双雲さん。書道をアートとして捉えてユニークな活動されていた双雲さんに刺激を受け、「彼のようなアーティストになりたい」と思い、門下生になりました。その後、活動を続けるうちに水墨画と出会い、“墨で描くアート”というところにたどり着き、同時にネイルの世界へ進みました。とにかく枠に収まるのが嫌だったんだと思います(笑)。 ——ネイルに興味を持ったきっかけは? 今でこそ多くの女性書道家さんが活躍されていますが、当時はそこまでではなくて、“女性が活躍でき輝ける場”というのに漠然とした憧れがあったんです。そういった分野で何かもう一つ技術を身に付けたいと思っていた時、たまたま観ていたテレビでネイルの特集をやっていて。それを見て「ネイルって面白そう!」って興味を持ちました。手先の器用さには自信があったので、これなら仕事にできるかもって飛びついたんです。 ——カルジェルとの出会いはどのようなものだったんですか? きちんとした知識と技術を身に付けたかったので、研修制度の整ったサロンを探していました。そして見つけたのが、カルジェルのトレーニング制度を導入しているサロン。そこで働いている先生たちはみんなエデュケーターの資格を持っていて、自分もやるからにはそこを目指したいと思ったので試験に挑戦しましたが、これが思った以上に難易度が高くて(笑)。当時カルジェルはすごく人気があって、受験希望者の倍率も高かったんです。試験を受けること自体も大変だし、試験自体も簡単なものではなかったので資格取得までに時間がかかってしまいましたが、その分だけ自分の自信に繋がりました。サロンにも技術レベルの高い先輩がたくさんいて、そこで学べたことはすごく良い経験となりました。その後、サロンでの勤務を経て独立し、4年ほどこちらのサロン(※取材場所)を経営しています。 ネイリスト×書道家×ママ —現在はどのようなスタンスで活動を行なっているのですか? ネイリストとして、書道家としての活動は半々位ですね。実は最近出産したばかりで、生後3ヶ月の子供を育てながら働いています。 ——生後3ヶ月!? 一番大変な時期なのでは? 出産から約1ヶ月で復帰して、お客様からも驚かれました(笑)。サロンからすぐ近くの場所に引っ越したことと、主人や母の協力もあって今のところは問題なく仕事を続けられているので、今の環境にすごく感謝しています。現在はネイルの仕事をしながら自分の作品作りも行なっていて、ちょうど今日本が世界から注目される2020年に向けて発動した「KIMONO PROJECT」という企画のネイルアートを手掛けています。世界196ヵ国をイメージした着物を制作して日本の伝統美をアピールするプロジェクトで、私はその着物に合わせたネイルデザインを担当。ちょうど今60着位の着物が仕上がったところ(※取材当時)で、まだまだ時間は掛かりそうですけど。 ▲「KIMONO PROJECT」のネイルデザイン原画 ▲「KIMONO PROJECT」の着物とネイルイメージ お客様と自分の感性が共鳴する「アトリエ」 ——ネイルサロン業の傍ら、色々な分野で活躍されているんですね! 私、こちらのサロンのことを「アトリエ」と呼んでいます。ネイルという枠に縛られず、様々なアート作品を生み出していけたらという想いがあって。ネイルデザインも創作活動の中で行う墨を使った作品も、キャンパスの大きさが違うだけ。私にとっては同じアートなんです。もちろんネイルの場合はお客様がいて、という前提があるので厳密には創作活動とスタンスが違いますが、基本は同じ。このアトリエは自分にとって“お客様と自分の感性が共鳴する場所”なんです。サンプルなどは一切置かず、お客様1人1人に合ったものをご提案する、というポリシーでやっています。 ——ネイルデザインのインスピレーションはどこから? 想像力や感性を研ぎ澄ませるための努力は常にしています。独立して4年目ですが、その前も銀座のサロンに勤めていたので銀座歴は長め。今でも空き時間があると“銀ブラ”……あ、死語ですかね(笑)。銀座をブラブラしています。一流のものが揃っている街だし、ギャラリーも多い。街並みや建物も綺麗なので、見ているだけで刺激を受けます。例えば、エルメスやシャネルといった高級ブランドのショーウィンドウだったり、WAKOなどの高級食器の絵付けだったり。あとは、ランチもなるべく外で食べるようにしています。お皿への盛り付け方など、料理からのインスピレーションも受けていますよ。サロンで店長をやっていた時は、スタッフたちにも外に出てランチをとるようにと促していた位。ディナーは高いけどランチなら1000円位で食べられますし、そういった刺激を受けることも必要だと思っています。 ——銀座という土地ならではの刺激も多そうですね。お店ではどういった客層の方の、どういったオーダーが多いですか? 20〜70代の方まで、OL・主婦・自営業など様々な層の方がいらっしゃいます。銀座という土地柄もあるのかもしれませんが、個性的でこだわりのある方、目の肥えたネイル上級者の方が多いですね。完全予約制なので常連の方やご紹介が多く、5〜10年来のお客様がほとんど。その方の趣味嗜好やライフスタイルを知った上でデザインをご提案する、というパターンが多いです。あとは、その方が来店した時にどういった気分でいらっしゃるのか、ということも重要視しているので施術前の会話と雰囲気は大切にしています。トレンドは常に意識して技術もアップデートしていますが、基本的にはお客様のライフスタイルやニーズに合うようなデザインをと考えています。 ネイリストとして大切にしていること ——ネイリストとして大切にしていることは? お客様に笑顔で帰ってもらえること。そして、その方のライフスタイルがより豊かになるように、と思いを込めてやっています。コンセプトはずっと変わっていません。また、爪を見ればその人だとわかるような、その方の個性を引き出せるものを作りたいとも思っています。お客様のニーズには可能な限りお応えしますが、合わないものはそうはっきりお伝えすることもありますし、もう少しこうした方がいいといったアドバイスをさせて頂くことも。ただ、自分がどういうデザインをしたいとか、そういう押し付けは一切行いません。お客様にお店に来た時よりも明るい気分で帰ってもらえると、自分もハッピーな気持ちになれます。忙しくても疲れていても、ここに来たら元気になるって思って頂ければ嬉しいですね。 ——これからチャレンジしていきたいこと、今後の展望などを教えてください。 “ネイルアートと墨の融合”を目指した作品作りに励んでいます。もともと和物が好きで、和のテイストや素材をネイルに取り入れたりはしていたんですが、最近は、墨の作品にネイル素材を取り入れるといったことも試しています。ジェル筆のような細い筆を扱っている書道家はきっといないはず(笑)。和紙の上でミクロな絵を描くことに挑戦中です。地味な作業ではありますが、もともと細かい作業が好きなので苦ではありません! ちなみに、今日のネイル(爪を見せながら)には“七宝(しっぽう)”という和の技法、本物の金箔を使っています。 ネイルアートと墨の融合 ——“ネイルアートと墨の融合”ってすごくユニークですし、海外でも人気が出そうですね。 はい。海外旅行へ行かれるご予定のお客様には推奨しています。特に、漢字をデザインに取り入れた“書ネイル”は結構人気です。このネイルをして海外に行くと外国人の方から注目を集めること間違いなし! 会話のきっかけや話のタネにもなるのでオススメですよ。これからも様々な和の素材や技法を使ったものを試していけたら、と思っています。 過去にはこんなカルジェリストさんにもインタビューしています♪ 蓮水さん オフィシャルサイト Sumi-e Artist RENSUI official website http://rensui.tokyo/

【カルジェリストインタビューVol.10】三河 真子さん/マリアージュアフローテ

卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストにインタビュー! 今回は原宿エリアに店を構え、大人の個性を感じさせる洗練されたネイルを提供するカルジェルサロン「マリアージュアフローテ」から、三河 真子さんが登場。カルジェルエデュケーターやネイルサロン衛生管理士といったネイル資格のほかに、パーソナルカラーアドバイザーや色彩コーディネーターの資格を保有するなど、色のエキスパートでもある三河さん。美術系の大学を卒業したからこそ得たネイリストとしての強みや、最新のトレンドネイル情報までお伺いしました。 美術を学び、辿り着いた天職 ――三河さんがネイリストを志したきっかけを教えて下さい 私は転職をしてネイリストになりました。何をしようか迷っていたのですが、「色を扱う仕事がしたい」という想いがあって。もともと大学で絵を学んでいましたが、絵の世界だとなかなか仕事になりづらいので、ネイリストが良いかなと。そこでMOGA・BROOKのスクールに入学し、ネイリストを目指しました。ネイルの世界に足を踏み込んでみると、どんどんハマっていきましたね。 ――ネイリストが向いていると感じた理由は何かあったのでしょうか? 実際に筆を持って色が塗れて、細かく絵が描けるというのが良かったですね。同じ美容でもそこがヘアメイクなどとの違いかなと感じました。 ――学生時代、美術はどんな勉強をされていたのですか? 私が通っていた大学は色んなジャンルの授業を取れたので、陶芸や金工、油絵など色々と勉強しました。卒業制作は日本画でした。 ――美術を学んだことはネイリストとしてのキャリアにも役立ちましたか? すごく役立っていると思います。大学で基本的な色彩学を学んだことや、デッサンのスキルといった面も、ネイルに生かされていると感じますね。 「実績」―それがカルジェルを選び続ける理由 ――MOGA・BROOKのネイルスクール出身とのことですので、カルジェルとの出会いもそこで? そうですね。当時はカルジェルの特性である“爪を削らず溶剤でオフができる優しいジェル”というのが珍しくて。カルジェルをやってみたいと思い入学しました。独立してから他のジェルも試してみたのですが、サロンで導入するならやっぱりカルジェルが良いなと実感しました。高価なジェルにはなりますが、ジェルを長く続けていくなら爪が痛むリスクの少ないカルジェルがベストだと。当店はカルジェル専門サロンとして運営しています。 ――いま、地爪の優しさを考えたジェルやポリッシュが数多く流通していて、“爪のケアをしながらネイルを楽しむ時代”に突入していると思います。競合のネイルブランドがひしめく中で、それでもカルジェルを選び続ける理由は何ですか? ブランドとして30年以上の実績を持つ、安全性ですね。お客様たちが長い間、爪を痛めることなくカルジェルを続けている実績こそが、安全の証だと思います。他にも良いジェルはあるかもしれませんが、ここまで長い実績を持つメーカーはありません。お客様が信頼できるジェルを提供すると考えると、やはり私はカルジェルが良いなと思います。 憧れのネイリストは、やはりあの人! ――ネイリストとして大切にしている姿勢やポリシーを教えてください カウンセリングです。サロンではお客様が何を求めているのかをしっかり伺い、私はその希望を爪に落とし込む係に徹しています。ご来店頂くお客様は、ネイルで自己演出をしたい方、似合う似合わないを見極めてほしい方、気分が高まるネイルを求めている方…様々いらっしゃいます。お客様のご要望をしっかり伺えるよう日々心がけています。 ――三河さんが憧れるネイリストの方は誰かいますか? 田賀美鈴先生です。スクールで直接ご指導頂けたことは、本当に貴重な経験だったと思います。すごく良いタイミングでMOGA・BROOKに通わせて頂いたなと感じますね。 ――田賀先生の指導の中で、一番感銘を受けたことは何でしょう? やはりアートです。間近で田賀先生のアート技術を見ることができ、さらに一緒のサロンで働けて直接アドバイスも頂けて、本当にありがたかったです。 ――三河さんはカルジェルエデュケーター、JNEC検定、ネイルサロン衛生管理士、パーソナルカラーアドバイザー、色彩コーディネーター……と様々な資格を保有されていますよね。中でも特に取得して良かった資格はありますか? 色に関する資格は取って良かったです。似合う似合わないを判断するパーソナルカラーのほかに、ライフケアカラーの検定も取得しました。ライフケアカラーとは、例えば「黄色は楽しい気分になる」とか、色の機能的な効果を理解するもの。ネイルでの自己演出を希望されるお客様には、色彩コーディネーターの資格が役立っていますね。様々なお客様のニーズにお応えできるよう、必要な資格は積極的に取得するようにしています。 ネイルサロン「マリアージュアフローテ」について ――次にお店についてお伺いしたいのですが、こちらのサロンではどういったテイストのデザインが人気ですか? アート系が多いですが、テイストはお客様のお好み次第です。お店は原宿にありますが、比較的お客様の年齢層が高いので大人っぽいネイルデザインがよく出ます。ただ、カラーのチョイスなどは個性的で華やかなネイルが好きなお客様が多いですね。 ――HPを拝見するとブライダルネイルのギャラリーが充実していましたが、「マリアージュアフローテ」の名前も“結婚”から来ているのでしょうか? よく聞かれるのですが、実はお店の名前はロゴ合わせというか、響きで決めたんです(笑)ただ、お店でもブライダルネイルの需要は結構ありますね。 △開放的な雰囲気のサロン店内 ――ブライダルネイルを希望される新規のお客様は多いですか? 新規の方もいますが、一番多いのは普段通われているお客様がご結婚されるので希望されるケースです。お客様のご紹介でブライダルネイルをしに来てくださる方もいらっしゃいますね。私自身がアートを得意としているので、ドレスの柄やブーケと同じデザインのネイルをしたいという理由で、ご来店くださるお客様が多いかなと思います。 ――定番で花嫁さんに人気のネイルデザインはありますか? 去年はブーケに合わせたネイルが人気でした。当店にいらっしゃる方は、やはりシンプルなものより凝ったアートのネイルを希望される方が多いです。 来る夏に向け、気になるペディキュア事情 ――これから夏本番ということで、ペディキュアの需要も高まっていると思います。今年のペディキュアトレンドは何かありますか? 今年のペディキュアの傾向としては、カラフルな色使いのものが多いです。デザインの好みはそれぞれですが、幾何学柄やボタニカル柄は人気傾向にあると思います。 ――「マリアージュアフローテ」でもペディキュアの人気は高いですか? オーダーは多いですね。足は手に比べて伸びも遅く、一度塗れば2〜3ヶ月くらいは持ちますのでGWあたりからはじめる方が多いです。 ――極端に長さが短かったり、足の爪の形に悩んでいる人は多いと思うのですが、そういった方でもペディキュアの施術はできますか? 爪の長さに悩まれている方、多いですよね。でも実は甘皮で爪が隠れているだけだったりするので、きちんと甘皮ケアをしてあげれば爪が顔を見せてくれると思いますよ。 ――夏は通気性のあるサンダルなら良いのですが、靴を履かなければいけない場面もありますよね。そんな時、湿気が気になってペディキュアは衛生的に大丈夫かな?と心配になるのですが、気をつけた方が良いことはありますか? カルジェルなら水分の蒸散作用があるので、カビの心配も少ないと思います。当店はカルジェル専門ですが、ペディキュアのトラブルは一度も聞いたことが無いですね。衛生面が気になる人も、安心して楽しんでもらえたらと思います! 日常で目に映る世界がネイルのインスピレーションに ――三河さんがネイルをデザインする際、インスピレーションにしているモノは何かありますか? 風景やお洋服の柄、建物からインスピレーションを受けることが多いです。普段街を歩いていて、「あの建物の色合い、○○さんが好きそうだな。次に提案してみようかな」と考えたりします。 △三河さんがネイルデザインやカラーの参考にしている資料 ――これまでに心に残った、ネイルのインスピレーションは何かありますか? お客様が持って来てくださるネイルのイメージは、自分が知らない世界のものだったりするので、驚くことが多いですね。例えば珍しい更紗のテキスタイルとか、どこか海外の建物とか。様々な素材を拝見し、ネイルとしてのデザインを新たにお客様と作り出す作業はとても楽しいです。 ――最後の質問になりますが、ネイリストとして今後チャレンジしたいことは何かありますか? ネイリストはどこまでも終わりの無い職業だと思うので、これからも色んな素材や新しいデザインを探求したいなと思っています。ネイリストとして、時代の流れやお客様のニーズに応じてより良いものを提供できるよう、これからも勉強し続けたいですね。 ——とても参考になるお話、ありがとうございました! 過去にはこんなカルジェリストさんにもインタビューしています♪ 三河さんに聞く、ネイルカラーの選び方! 店舗情報 マリアージュアフローテ渋谷区神宮前6-25-8 神宮前コーポラス912 お問い合わせ:03-6805-0716(完全予約制) 営業時間:11:00~19:00 定休日:月曜日・火曜日(不定休) webサイト:http://mariage-a.com/ GoogleMap

【カルジェリストインタビューVol.9】川上愛子さん/株式会社CoeurBeauty・ANSEM爪肌専門学識委員会

卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストをインタビューするこのコーナー。今回は、ネイリスト以外にも様々な肩書きを持ち、マルチな活動をされている川上愛子さんに登場して頂きました。MOGA・BROOK社公認カルジェルエデュケーターをはじめ、日本スキンケア協会認定講師/スキンケアカウンセラー、日本化粧品協会認定コスメコンシェルジュインストラクターなど多数の資格を保有。メディアへの出演、講師業や執筆活動にも携わり、活躍の場を広げている川上さんの言葉には、働く現代女性の心に響く要素が盛りだくさん! ぜひご一読ください。 「正しい知識を正しく発信できる人材」の必要性 ANSEMの活動 ——ネイリスト以外にも様々な肩書きをお持ちの川上さんですが、今はどういった活動を主になさっているんでしょうか? ネイルサロン・エステサロンを経営し、経営講師のお仕事や執筆業などを行う傍ら、現在は1月に立ち上げた『ANSEM 爪肌専門学識委員会』(以下、ANSEM)での人材育成業に力を入れ、爪や肌、化粧品成分、ネイル材料成分など幅広い知識を広める活動を行っています。 ——ANSEMのHPを拝見しましたが、本当に幅広いジャンルの講座を開設されていますよね。栄養学や法律、文章のライティングに関するものまであって驚きました。 元を辿れば、ANSEMを立ち上げることになったきっかけはカルジェルなんです。爪と手のケアを同時にできるというのがカルジェルの特色なのですが、エデュケーターとして爪や肌のことを学ぶうちにもっと詳しく勉強したいと思うようになり、色々な分野の知識を深めることができました。だいぶん昔のお話ですけどね(笑)。その結果が今に至ります。そしてその延長線上で、美容に関する執筆の仕事を頂くようになりましたが、媒体の編集部が求める専門記事は思ったよりもハードルが高くて。編集部の方はネイル知識をもたない一般の方なわけですが、そういった方々がプロのネイリストに求めるものに、「ネイルの知識だけ」でお応えするのは難しいと実感させられました。そのうち、執筆のお仕事をたくさん頂けるようになり書ききれなくなったので、友人のネイリストたちに一緒に書いてもらえるようお願いしたのですが、簡単には編集部OKが出なくて。やっぱり必要とされていたのは深い知識とスキル。その要望を満たすためにはもっと勉強が必要だと感じました。 弊社では美容に関する専門家コラムニストのチーム「A With Passion」を運営しておりまして、ネイリスト、エステティシャン、美容師、大学教授といった様々な分野の専門家が所属しているのですが、その中でもネイリスト陣だけが、商業的な文章力や薬機法や著作権などの知識が弱いという事実が判明しまして……。そこから、じゃあ教育カリキュラムを設けようという話になったんです。皮膚やスキンケア、化粧品、成分などの知識以外に、記事を書くために必要なライティングスキル、著作権や肖像権を含む法律の知識といったものも学べる場を作ろうとしたのが、今やっていることの原型。意外にも講座を受けてみたいとおっしゃる方が多かったので、じゃあ皆で一緒に勉強しようという感じでスタートしました。 「爪肌育成マエストロ」とは? ——受講して試験に合格すると「爪肌育成マエストロ」の資格がもらえるそうですが、こちらは誰でも取れるのでしょうか? どなたでも大丈夫ですよ。今はネイリストの方が多いですけど。ANSEMで学ぶと日本スキンケア協会の資格、日本化粧品検定協会の資格も同時に取得することもできるんです。先日初めてANSEM認定の「爪肌育成マエストロ」試験が行われ、今まさにその採点中(※取材当時)。なんとか受験者30数名、全員が受かっていることを心から願っています。 ——受講内容はどんな感じなのでしょうか? 受講日数は計4日間。1日に複数の講座を受講し、最後に希望者は試験を受けて頂くという流れです。ネイリストはネイルのことだけ知っていればいいわけではないと思いますし、その知識をブログやSNSなどで記事にする場合は、著作権とか肖像権の情報も知った上できちんと伝えることが大切。「正しい知識を正しく発信できる人材」を育成するのがANSEMの目的です。情報について何かと厳しいご時世ですからね。 ——ネイリストじゃなくても気になる内容ですね。私もライターとして個人的に気になる内容が多いです。 無料体験もありますし、ぜひ受講してみてください(笑)。ネイリストの方に受けて頂きたいのはもちろんですが、色々なジャンルの方に役立つと思います。ネイリストは「資格がなくても、勉強しなくてもできる仕事」というイメージを払拭したいという願いがあって。絶えず練習して勉強しているプロフェッショナルのネイリストと、そうでないアマチュアの方との差をお客様がしっかり感じられるようにしたいなと感じています。深く幅広い知識を持てば仕事の幅も広がってきますし、お客様の安心感も信頼感も大きく違ってくると思っています。 必然的にANSEMの試験の内容も簡単ではありませんが、それだけちゃんとした知識が身につくはずです。 ——ネイリストだからネイルのことだけ、ではなくそこから派生する色々なことを総合的に学べるというのは素晴らしいですね。今の所ネイリストになる予定はありませんが、ぜひ無料体験会に行ってみたくなりました! 点と点を繋げる活動 ——川上さん自身、ネイリストとして長いキャリアをお持ちで、現在もネイルサロンを運営されていますが、そこでは川上さんも施術されているんですか? こちらのクールドュフェール(※取材場所)と都内にもう1店舗あるんですが、広告なども全然出してなくて会員制という形でひっそりやらせて頂いています。私自身も施術は行っていますが、今はANSEMはじめ様々な場所で講座を担当させて頂いたり執筆したりと忙しくて、恐縮ながらご新規の方はお断りしている状況です。 ——ネイルのことに捕らわれず、これまで経験されてきたことを色々な形で活かして、アクティブに活動されていますよね。点と点を繋げてうまくアウトプットしている感じがして、本当に感心いたします。あと、気になることといえば、ご当地キャラ事業もやられていましたよね。こちらのお話もちょっとだけお聞かせ頂けませんでしょうか? 「ふなっしー」をはじめ様々なご当地キャラを取り扱っていました。現在もご当地キャラのグッズ製作をお手伝いさせて頂いたり、イベントに参加させていただいたりと、多方面で事業を展開させて頂いています。 ——こちらの事業に携わるようになったきっかけは? 東日本大震災です。私は山形出身なので東北各地に友人がいるんですが、震災があった当時は仕事をなくした人が多くて……。地元の友人と、何か現地に仕事を作れたらと話していたんです。最初にパッと思いついたのはネイルの仕事だったのですが、今は向こうにネイルサロンを作るタイミングじゃないと思って止めました。そこでたまたま思いついたのが、ご当地キャラのグッズ製作だったんです。製作を東北でやれば仕事になると。さっそく担当の方に直接連絡を取って、コラボレーションが始まりました。元々ちゃんとしたコネクションがあったわけではなかったので完全に飛び込みの形でしたが、そうやってダメ元で飛び込んでみた結果、実現することになったんです。 ——何かアイディアを思いついても、色々な壁があって尻込みして諦めてしまう人が多い中、それを行動に移せるところはやはりすごいと思います。 ここでは言えないような失敗も色々してきていますけどね(笑)。それでも怖がらず、難しいことは考えずにやってみることを心がけています。東北に仕事を作るって大きな計画として捉えると大変なことに思えるけど、小さなことなら自分でもできそうですよね。募金だと思えば少し位のお金が出てもいい、と自分で納得できたので始めました。そういう意味では、ANSEMも同じような流れですね。思いついたアイディアを実現しようと行動した結果、立ち上がった事業です。 ——興味のあることはどんどんやっていくと。そのバイタリティはさすが! 勉強になります。 大人になると何かをやって失敗した経験が増えてくるし、行動を起こすのが怖くなってしまうという方も多いですよね。でも尻込みせず、思いついたらチャレンジすることが大事です。チャレンジといえばもうひとつ。実は私、Twitterがまだ英語版しかなかった頃から始めていたんですよ。10年位前のことですが、無料だし個人情報も出さなくていいし、一言呟くだけで大勢の人に伝えられるってすごい! 良い広告になるんじゃないかと思って。当時はまだフォロワーが50〜100人で多いといわれた時代で、一般の方や芸能人の方にもそれほど認知されていない状況。そんな時に「ツイドル選手権」というのが開催されて、見事1位になったんです。そこから色々な企業様やメディアの方々から注目して頂けるようになり、「コラボしませんか」「情報を発信してくれませんか」というオファーがきて、色々な繋がりとお仕事が増えてきました。やはり臆せずに何でもやってみる、というのが肝心だと思います。 ——そうやって行動してきたことが全て今のキャリアに繋がっていったんですね。 プロであるということ ——色々な分野で活躍する川上さんですが、今興味を持っていることはなんですか? ANSEMを立ち上げてから、色々な企業様にご興味を持って頂いています。ネイリストって女性のお客様とつながりが深いじゃないですか。今、女性顧客を集客したいと希望している企業様から、「ぜひ一緒に何かやりませんか」ってお問い合わせを頂いている状況で、どこまで他のネイリストの方たちを巻き込んでいけるか、どこまでネイリストの職域を広げていけるかということに興味があります。また、業界自体の底上げもしていきたいと思っています。 ——今のネイル業界の動向をどうご覧になっていますか? ネイルのトレンドはどんどん多様化してきていると思うんです。少し前までは皆、「これが流行っている」というものを横揃いで追っかける、といった風潮がありましたが、今は全然違います。SNSの普及で多くの情報をシェアできるようになったからかもしれませんが、今はネイルの色使いやデザインも含めて、すごくバリエーションが増えましたよね。NGというものがなくなってきた気がします。 ——セルフネイルが流行している今、ネイリストに求められるものは何だと思いますか? 今はネットですぐに何でも調べられますよね。そこである程度の情報を知ることができるし、疑問に思ったことや知らないこともその場で検索できるので、お客様の方が色々詳しかったりします。つまり「プロの言うことをそのまま全て信じる」方が減ってきていると思うんですよね。ネイリストは、プロだからこそ一般の方よりもずっと上の知識量を求められる時代になったといえるのではないでしょうか。ネイルができるのは大前提ですが、プロとして正しい専門知識を持って発言することで、「ネイリストってやっぱりすごい」って思ってもらえるようにならないといけません。例えば、タンパク質を摂ると爪に良いとよくいわれますが、それだけでは知識として不十分。タンパク質を動かすための栄養も必要、というところまで勉強して知っておかないと。「化粧品検定」という資格に関していえば、受験者が10万人突破しているんです。つまり既に10万人が皮膚や化粧品成分や洗浄成分に関して勉強している現状。一般の方でも同レベルの知識を持っている方が増えていますし、これからのネイリストはさらにその上を目指すべきではないでしょうか。具体的にいうと、ネットに書いてある情報が嘘か本当かわかる位の知識が必要だと思います。執筆する記事に関しても一緒で、何かの引用なしで書ける知識を持った人はやはり強いですし、重宝されるはずです。 ——ネイリストに限った話ではなく、色々なものが精査されて真価が問われる時代に突入したのかもしれませんね。では、川上さん自身のネイリストとしてのポリシーを教えてください。 ネイリストとしてこういう発言をすると誤解されるかもしれませんが、私がネイルを施術する時はネイルを「主役」だとは考えてないんです。目の前にいるお客様の雰囲気の邪魔せずに、その方の求めるイメージを現実化するには何を足せばいいか、という発想でデザインを考えます。こちらからデザインを提案するというよりは、お客様がどうなりたいと心で思っているのか、何を欲しているかをお伺いして、それに合うイメージを膨らませていくんです。例えば明るく前向きな気持ちになりたいとか、仕事ができる女性になりたいとか。あるいは芸能人の方だったら、グラビアの撮影で肌を白く見せたいとか、痩せて見えるようにしたいとか。その方がなりたいイメージを大切にしたいので、カウンセリングはとても重視していますね。 ——その人のイメージではなくて、その人がなりたいもの、欲しいものに合うネイルを提案するんですね。 自分の手ってずっと目に入りますよね。ですから、なりたいイメージに合うものを爪の上に施すと、イメージを意識する回数も増えますので服装や持ち物も変わり、自ずと気持ちも変化してくるんですよ。爪には「自己暗示力」があり、第一印象をコントロールすることも可能といわれています。人の第一印象が決まるのは6秒といわれ、その印象をクリアするのに大体300時間かかるといわれています。だからこそ初めて目にする時の爪の印象はすごく重要。その方の趣味嗜好はもちろん、性格や健康状態まで爪に出る場合だってあります。ストレスの多い人は巻き爪になりがち、平らで幅広の爪の男性は浮気しない、といった「爪相」と呼ばれるものもあります。初めて会った方の爪は思わずチェックしてしまいますね(笑)。 ——とても面白くて参考になるお話、ありがとうございました! 過去にはこんなカルジェリストへのインタビューも行っています♪ 川上先生情報 川上愛子 オフィシャルサイト https://www.aikokawakami.com ANSEM 爪肌専門学識委員会 https://www.ansem-japan.com